キャピキャピの悪口
職場で誰かがキャピキャピの悪口を言ってるのを聞くと、すごく嬉しかった。
安心した。ホッとした。
私には悪口を言う権利はなく、
いいこに振る舞わなければならないものだから、私以外の人間が代弁してくれると、ものすごく救われた。
自分が言えないことをズバリ表現してくれると、すごくスッキリした。
私間違ってない、と思えた。
とてもずるいことだけど、
悪口を聞いた私は、
キャピキャピの肩を持つような発言をしたりする。
一番いい役目を果たす。
一番ずるい奴。
ほんとはキャピキャピが大嫌いでボロクソ言いたいのに!
私がボロクソ言ったら、職場の雰囲気が悪くなってしまう!とか、妙な正義感をもち、「彼女だって悪気ないんだよ。職場のためにああいう振る舞いをしてるんだよ」なんて言ってみる。
バカバカしいね。
思ってもいないこと言って、
めちゃくちゃストレス溜まったよ。
ほんとはみんな、
私に本音ぶちまけてほしかっただろうね。立場上、同調できなかった。
ごめんなさい。
キャピキャピのパワーが強すぎて、
手に負えなかった。
今度から気をつける。
ただ、みんな、私がキャピキャピをよく思ってないことはとっくに気付いてただろう。
だから、本音と違う発言をする私の顔はあからさまに引きつっていたに違いない。